視界を霞めたその先に僅かな光がそこに差し込む創造の世界から繰り出される幻想は人を動かし酔い痴れる今宵は風に心地よく月を照らす道丘ささいなことに気づき光が天を現わす草並みは風を誘いおぼろな人跡を数えまた恋に患う形容な効果音にしぐれた葉の集まり緑から褐色に変わりゆく姿凪に戻る水面たちの美しき透明のなか揺られたたずむ層の音色ある時は限りなく謀らない優しさに包まれ抱く心に 洋(海)を感じる
[前頁] [祈の部屋] [次頁]