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祈の部屋


[44] 六月の雨に撃たれて
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低く感じる空の色に
癒えない過去を映して

アスファルトに溜まる水色に
言えない言葉を残して


歩き続けることに
いまは意味はないけれど

その先にはきっと
虚ろな今日は映らない


誰かが言ってた
六月の


咲き乱れた華やかさ
雨に撃たれて


摘まれた恋のその先で

また

六月の雨に濡れて――。

2009/08/07 (Fri)

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