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琴の部屋


[3] 坂道
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心地良い向かい風も
君と一緒に下りた坂道も
思い出すたびチクッと苦い
苦みが口の中に残るように
心の中でぐるぐるさまよう

僕はいつも君のことを思ってた
君もいつも僕のことを想ってた

僕もいつも君を想ってた
君はいつしか僕を想わなくなった

僕は立ち止まった
君は自転車をこぎ続けた

だんだんと
君の背中は見えなくなってくのを覚えてるよ

今では思い出
チクッと苦い思い出

でもずっと心の中にあるの
もう行ってしまった君を
追いかける気もないけど
この坂を下るたび考えるみたい


2013/02/12 (Tue)

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