ホーム > 詩人の部屋 > 如月蒼雪の部屋 > 新着順表示

如月蒼雪の部屋  〜 新着順表示 〜


[18] 売名行為
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

自分を大きく見せ
敵を増やし
ときに悲劇的な人生を
練り上げ作り上げ
同情まで集める

真剣なふり
傷ついたふり
素人は知らない専門用語
まるであるかのような
才能 知識

そして自分に溺れる
ヒューマニスト
ナルシスト

目立ちたい 見てほしい

全てが売名行為
自己満足の
売名行為

2006/02/14 (Tue)

[17] 二月美学
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

二月
憂鬱の美学

年の瀬はいつやら
新年の慶びは薄れ
ただ春を待つ
豆を撒きながら
趣と同時に歳を知る

白い季節に映える茶色
アンニュイな息
億劫なはずの雪
時がたてば
恋しくなることも知る

ただ
憂鬱を肴に
二月に酔うも
殊更の美学

2006/02/10 (Fri)

[16] 午前4時33分新宿枕
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

巨大な駅を枕に
眠る人々
きっと昨日も
そして明日も

一種異様な空気に
単純な嫌悪感
何故か平穏

誰もが知る新宿で
あまり知られない
現実 この現実

そこを抜けると
街はネオンと吸い殻で
溢れているから

同情と罪悪感を振り払い

ただ
人となって
歩き出すのです

2006/02/05 (Sun)

[15] 黒雪
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

曇り硝子に映る

ただ過ぎ去るだけの

無数の影

しとしと しとしと

今日は
黒雪を楽しみましょうか

しとしと しとしと

2005/12/23 (Fri)

[13] 千ノ月
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

陽のように

照らし続ける

千ノ月が

絶えることなく

造られ 創られ

今日も明日もこの街は

眠ることが

できないのです

2005/12/20 (Tue)

[12] 隠れんぼ
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

昔昔
家の中
隠れんぼを
しましたね

幼いわたし
必死に必死に
息を潜めました

あの日のわたし
今もここに
あなたの傍ら
もう
見つけられない
隠れんぼ

2005/11/26 (Sat)

[11] 百鬼夜行
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

誰に好かれるもなく
誰に嫌われるもなく

嘘つきの
もう一人の「わたし」が
私になるでしょう

孤独を怖れて
私を
「わたし」に任せて
私はまた独りに

私が消えれば
私の為に泣いてくれますか
百鬼夜行の私を
嫌ってくれますか

2006/01/07 (Sat)

[10] 右手
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

幼いころ
あなたの顔色を
いつも伺って
子供を演じておりました

変わることなく
今もあなたの舞台で
震え 口を紡ぎ
私は演じております

いつ振り上げるのか
その右手に怯えながら
私は演じております

2005/11/14 (Mon)

[9] 
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

期待に応えられないから

私には居場所がないのです
あなたが見ていた未来も

わたしが見ていた未来も

幻にすぎなかったのです

あなたの価値観から

解放された私

これも幻でしょうか

2005/11/14 (Mon)

[8] 
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

とどかぬと

しっているから

わたしは

きょうも

詩をよむ

2005/11/11 (Fri)
25件中 (11-20) [ 1 2 3
- 詩人の部屋 -