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如月蒼雪の部屋


[28] 12年前のわたしよ 聞いてくれ
詩人:如月蒼雪 [投票][編集]

12年ぶりだな ここに来た

理由なんてない ふと思い出した

おまえは今迷っているだろう

3つの選択肢があることだろう

ここにいるわたしは

何もしないことを選んだわたしだ

ただ時間が過ぎるのを待ったわたしだ

今穏やかに暮らしている

今のところ想像できた人生だ

いわゆる普通の仕事をして

子供もいる

幸せかと問われたら

幸せだ

間違いなく幸せだ

だから
何も怖れなくていいんだ

と伝えに来たのではない

いいんだ

そのまま死を選んでもいいんだ

死ぬのが怖くはないもんな

わかってる

強がりじゃないこと知ってる

問題ない

それはそれで幸せだ

あっちの道を選ぶのもいいだろう

その一歩が出ないか

孤独は死より怖いからな 知ってる

問題ない

ああそうだ

わたしは無責任だ

見れないからな

選ばなかった道を

わたしは見ることができない

でもおまえは

見る可能性を持ってる

わたしの暮らしも悪くないぞ

おまえから見たら

つまらない人生だろうけどな

2020/01/20 (Mon)

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