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さきネコの部屋


[178] とろけないツバサ
詩人:さきネコ [投票][編集]

煮詰まったその未来を 一度全部捨ててしまいたい


熱く熱く 揺るぎっぱなしの世界





甘い香りが広がる この上無き夢の道


幼さの残る空に ふわり消えてゆくのはツバサ





越えられそうでそうでもない 未知ってなんだか不思議だね


永遠に気づかなくても やっぱり君は君だから





疲れたらおいでよ そのまま見えない景色追うより


一度立ち止まって振り返れば 忘れかけてた素晴らしい日々が









煮詰まったその未来は もうどうにも変わらないみたい


深く深く まとまってゆく世界





時間はまだ余ってる これから先は創られてない


何色でもないゆえに きらりその場所に光るのはツバサ





走り続けいたいけど 心は少し遅れ気味


永遠に気づかなくても やっぱり君は君だから





新しい明日へ どれほど聞こえない声を辿ろうと


一度触れ合えた「時」は消えない 広がりだって終わらない











憧れに静か 不安に響くか


奥にすれ違う 曖昧 一枚


届くとすれば それは君の持つ 









「ツ」     「バ」     「サ」



2007/12/05 (Wed)

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