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さきネコの部屋


[203] 生けるガラス細工が理想だった
詩人:さきネコ [投票][得票][編集]

薬指が水色になった

透き通ったガラスみたいな

清らかな水みたいな

いくつもの光をたたえて



それは僕の想いの表れ

純粋でいたかった

素直になりたかった

濁りのないそれは 僕の理想



やがて それは親指まで

順々に色づいて透き通っていった



けど 小指だけ残ってた

変わらず






きっとそれは

君と約束した指だから



あの時の僕が 僕の意思で

そっと絡めた指だから



その約束を守れるのは

守りたいと思うのは






そのままの僕だから



2009/03/08 (Sun)

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