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さきネコの部屋


[206] 僕の一冊の日記
詩人:さきネコ [投票][編集]

日付のない日記をめくったら
おんなじことばかり書いてあった
毎日に退屈してたのかもしれない
今となっては 忘れてしまったけど


記憶なんて曖昧で
なのに 覚えてたいことなんて選べなくて
切り取ってアルバムにできるほど
僕らの想い出なんて美しいものじゃなくて


それでもさ
わずかに掌に舞い降りた
小さな光を 大切にしたくて


日付のない日記をめくったら
ひと際きらめくページがあった
綺麗に書いた一字一字が
言葉にならない嬉しさを表してた


あの日出会わなかったら
僕のこの一冊は
繰り返しばかりが 描かれていたのかな
見つけたいものさえ 見つからなくて


あまりにも真っ白なページ
きっと何かを待っていたんだ
僕を変えてくれる何かを


それが君だった
君の言葉だった


君の笑顔だった


ありがとう


あの日からの毎日は
どれも手放したくないって思えるくらい
どれも忘れたくないって思えるくらい




輝いてる
輝いているよ

2009/03/25 (Wed)

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