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さきネコの部屋


[235] Love snow
詩人:さきネコ [投票][編集]

蒼い雪 月に急かされて兎は

この町の終わりに続く ひとつの道を 駆ける

気づかないうちに 夜の風は響かせる

遠い日の古びた記憶を



眠れない夜は 語り聞かせて

あの日失った光の眩さを

胸に広がる孤独を

たしなめる黒猫よ



世界の真ん中 浮き彫りになった真実

白く縁取られた もっともらしい嘘を

洗い流す 冷たい川の水で

7days again 指先に灯る炎



蒼い雪 私は今何処で何を感じるの?

終わりさえも見えない 道に迷い 幼い色の砂

信じられるの もしかしたら今日という日だけは

一番近くにいるから この時の粒は



重なり溶け合い一つになる

私のいる世界は 確かな星


2009/09/05 (Sat)

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