詩人:さきネコ | [投票][編集] |
ぬけおちたおとを、あいそうとした。
ひとすじのひこうきぐもが、ぼくをなぐさめる。
誰かに認めてほしいんだ
空っぽな世界の片隅で
掌に握った一個の飴を
ただ大切に持って待っていた
思えば生まれたときからついていた
僕の腕を縛る銀の鎖
最初は嫌だったけど取れないから
もうこの鎖は僕の宝物
誰も知らない世界に独り
誰も気づかない僕が一人
相槌の練習ばかりして
自分の心さえも忘れていった
「大好き」っていうための口の使い方を
僕は今まで知らなかったから
「ごめんね」ということさえも懐かしく
「当たり前」の言葉に首を傾げた
コピー用紙を裏返せば 真っ白な明日が現れるけど
インク混じりの遠い空は 僕を求めてはいないから
硝子を叩き割って
・・見えるかな?
破片の中に 七色の響きが
ねぇ 聞こえる 永遠の平和を咲かす唄は
風が運んでく 君に届くように