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さきネコの部屋


[5] 消えた記憶
詩人:さきネコ [投票][得票][編集]

私の心はからっぽだった
まるで大きな霧に包まれたように
透明さえもなつかしく思えた
夜空にとてつもない感動を覚えた

見るものすべてが初めてだった
聞くことすべてが初めてだった
私は 今生まれたわけじゃないのに
私は 何も知らなかった

いつのまにか 流れていた時の中でも
得られたものが あったかのように
太陽はとても明るいと感じ
風はとても気持ちよかった

ある日「今」が変わってしまった
夢じゃなかった 私はいなかった
今日までの経験はどこへ行ってしまったのだろう
私の心はからっぽだった

2006/02/25 (Sat)

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