ピトンッ と 一滴神様が落とした 夢の「時」は私が受け取る その前に地面に しみこんでゆきましたでも私は それでいいんですそれを受け取り 私だけのものにするよりもたくさんの人に 少しずつ夢を与えてほしいのから伸ばしかけた 手はすぐにまた 自分のほうへ引っ込めて地面に落ちる 「時」のしずくを安らいだまなざしで 見つめていました夢の「時」は 私の物にはならなかったのに私はなぜだか すごく幸せでした
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