詩人:シロ | [投票][編集] |
明日を生きる為の
幸せが足りなくて
あちこち探してみたけど
見つからなくて
もうダメだと思った時
ポケットにある
幸せに気づいたよ
近すぎて気づかない
当たり前の幸せに気づいたよ
ああ
これで明日も生きていける
明日を生きる為の
勇気が足りなくて
あちこち探してみたけど
見つからなくて
もうダメだと思った時
背負ってきた荷物に気づいたよ
背負ってきたモノが
勇気に変わったよ
ああ
これで明日も生きていける
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心にぽっかり穴があいて
慌てて塞いでみたけど
応急処置レベルさ
すきま風が吹いて
冷えた心の中で
震えているよ
今はただ
温かい鼓動に触れたい
あいた穴を塞ぐのは
かじかんだ手が
温まってから
今はただ
温かい鼓動に触れたい
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深い夜に
迷い込んだ人間の上にも
太陽は昇っていく
あれこれ考えても
明日は来るんだと
太陽は教えてる
今日を引き延ばして
考えてみたけど
明日が始まる時間は
変わらない
目を開くのが
少し辛くなるだけ
本当は知ってる
朝起きて
今日のカウントダウン
そんな毎日に
少し疲れただけ
整列した問題
考えて迷い込む夜
そんな毎日に
少し疲れただけ
「バイバイ」
昨日に手を振って
「おはよう」
昨日と同じ朝が来る
そんな日々を繰り返して
迷子になって
それでも僕ら息をする
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赤く腫れた目を見て
大丈夫?なんて聞かない
きっと
大丈夫じゃないから
それでも
無理して笑うなら
それは強さじゃない
ただの強がり
涙腺辿って
君の涙の記憶見れたらな
でもそんな
特殊能力も機械もないから
ただ君の言葉を待つよ
強がって笑うのは
強い自分
守りたいから
弱い自分
知ってるから
弱い自分隠す笑顔の仮面
素顔を見せるのが怖いだけ
笑顔を外す場所
誰もが探してる
笑顔の仮面の下の泣き顔
その素顔が見たいだけ
ここにあるのは
鼓動が二つだけ
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目を閉じて
どれくらい経っただろう
外では虫と蛙の大合唱
続く公演2時間弱
ああそうだ
2時間前から
この唄を聴いてる
そろそろ終わりだろう
観客は一人だけ
拍手も歓声もない
それでも続く大合唱
アンコールはしてないよ
子守唄にも聞こえない
その唄はいつ終わるんだい
最後まで聴いたことはない
君の近くにも来てるだろうか
虫と蛙の合唱団
夏の間だけの特別公演
眠れない夜に
眠るまで続く
真夜中のコンサート
午前4時
聴こえなくなった大合唱
静寂の夜に残されたのは
一人の観客だけ
なんか少し淋しかった
どうせ眠れない夜だった
もう少し聴いていれば
試しに叫ぶよアンコール
答えてくれた鈴虫の音は
優しい子守唄に聴こえた
もうすぐ夜が明ける
眠れない夜にまた頼むよ
君の近くにも来てるだろうか
虫と蛙の合唱団
夜の間だけの特別公演
眠れない夜から
明け方まで続く
真夜中のコンサート
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広い世界の
片隅
小さな社会の
端っこで
自分の居場所
探して
今日も命の灯
揺れてる
自分の涙で
消えそうになったり
誰かに息
吹き掛けられたり
いっそのこと
消してしまおうか
でもね
息をとめたら
この身体は
生きたいと言うんだ
傷をしたら
この身体は
生きたいと言うんだ
生きている理由
今はそれだけでいい
見つけたら
大事に大事にするから
大事な大事なソレ
見つけるから
待っててよ
命のlamp
今も
確かに
ここで
燃えてんだ
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消えることなんてない
そう思った
痛みも
少しずつ
消えていく
足元ばかり見て歩く
あの頃の僕は
気づけなかったけど
手に届きそうな光が
目の前には
いくつもあるんだと
今ならわかるよ
「明日」はもう
目の前に顔を出して
おはようの
準備をしてる
笑顔で「おやすみ」
そう言える日がきたら
今まで言えなかった
「おはよう」を
こっちから
言ってみようって
そう思うんだ