詩人:放射能] | [投票][編集] |
伝えたいことは
こんなちっぽけな
ありふれた言葉で
それでも
いつまでたっても
言えないのに
君が
君が
勇気のない
たったひとことが
言えないぼくと
付き合う訳がない
だって
そうなんだろう?
君には好きな人がいる
ぼくではないのさ
今日
君の靴を隠したよ
誰も知らない
秘密の場所
うらんでやった
ことじゃないよ
ただのいやがらせ
君のことが
嫌いで
嫌いで
大好きなのさ
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通販みたいに
取り寄せられたら
いいのに
死を
君を
両方同時に
やってくるのなら
大歓迎!
だって
君が生きているから
生きているのであって
君がいなければ
追いかけていくに
違いないから
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いちばん
綺麗なのは
あの娘
いちばん
素敵なのは
あの娘
いちばん
可愛いのは
あの娘
いちばん
美しいのは
あの娘
そんな言葉を
ひとりじめしている
あの娘
僕は大好き
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寝るのが
もったいなくて
朝も昼も夜も
何かが起こる
その現場で
事件の目撃者に
なりたい
最初から
わかっていれば
第一発見者に
なれたのに
死体を観察できたのに
公園の片隅に
うずくまっていれば
階段の真下で
壁と同化していれば
どこかの倉庫に
まぎれこんでいれば
何かの秘密を
握れるはず
週刊誌的な
シーンが見たい
音声を変える的な
会話が聞きたい
知られたくない事しか
知りたくない
君の秘密を暴露して
君の身体を暴露して
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君一色の花が咲いた
君一色の花が咲いた
君一色の花が咲いた
あでやかな
小さいけれど
百点満点の君に
香水
芍薬
牡丹
白百合
宝石
連想ゲームで君に
君一面の花が咲いた
君一面の花が咲いた
君一面の花が咲いた
あざやかな
黄昏みたく
百点満点の君に
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だんだん離れてく
辛いのは
さけられてること
たのしかった
あの日のこと
当然このままでいれると思ってた
いまさら
さよなら言わないで
別れが目の前に
あるようだから
忘れるように
終わらせて
ときどき意地悪したり
泣かせたけれど
あんまり可愛くて
胸にくるから
誰にも微笑まないで
その笑顔はぼくのもの
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人を殺すのが
当然の世の中だったら
君達は何人も
殺しているだろう
だって
そうじゃないか
君達は
逆らう事が
できないんだから
ただ当たり前のように
勉強するように
君達は何人も
殺しているだろう
だってそうだろう
君達は
エスケープも
できないんだから
それでほめられる
殺せ!(勉強しろ!)
殺せ!(勉強しろ!)
人殺しは
学生の本分だとか
君達は
決められた事に
従うんだから
校則もやぶれない
なさけない奴ら
なんだかんだ
理屈つけて
えらそうに
次元を高くして
ほんとに
意気地なしとは
このことだ!
トイレに閉じこもる
自閉症の人
いつも教科書が
手放せない人
飲酒学生世界逃避行
あぁ
そうなればいいのに
さぼって
どっか行かないか?
あんな奴の言うこと
きくことないぜ
おれは
おれ
おれの法律を
守ろうじゃないか
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最後の時間は
木の葉も
ゆっくりと流れ落ちて
遠ざかっていく君と
とり残された僕と
僕の事は考えない君と
君の事を考える僕と
こんなに
いっぱいの人の中から
君をみつけた
確率の低い
出会いだったよ
そして別れまでも
いつも同じ
その声で
僕の胸は跳ね上がる
別れの言葉でさえも
君が
いっぱい重なって
君の全部で
好きなんだ
去り行く姿すらも
どんな言葉も
もう届かない
遠ざかっていく君と
とり残された僕と
僕の事は考えない君と
君の事を考える僕と
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東北の言葉が
呪文に聞こえるように
日本語も
そう聞こえるのだろう
俺の言葉すらも
結論はコレだった
理解しようともしない
人達が相手では
宝のもちぐされだよ
大きな顔をしてる?
必要とされている?
うまく波に乗っている
サーフィンみたいに
俺はこの地の
海底に沈んで
いちから始めようと
創造からなる王国を
つくりあげようと
こんなところだけは
希望にみちていました
情報もないさいはてで
ただうずくまって
君達にわかる言葉を
編んでいました
異国なる本国で‥
結論を覆そうとして…