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放射能]の部屋


[13] 危険なY
詩人:放射能] [投票][編集]

誰もいない道を行く
助けを
求めたりはしない
涙を流しても
泣いたりはしない
人知れず
凍りつきそうな
常冬の海の
深い海底を歩き
私はただ一人になって

「日曜日を殺せ!
 その顔を隠せ!
 俺を表に出そうとす
 る奴らを消せ!」

   (豹変)

希望いっぱいに
あふれる園児達は
俺に大量殺戮の
夢を見させる
手に入れられなかった
復讐は
世代の引き継ぎとして
お前達で
はらしてやるよ

キリンの首を
しめていた冬の日
俺は若く
かっこよかったぜ
二度と人は殺せない
ブラックリストの
トップをかざるスター

おぼえとけよ
死にたいくらいに
死ぬ思いで
生き返ってきた俺に

強烈な意志は
俺をも巻き込み
車で人を巻き込み
ふるえる
喜びに
喜びに

俺を
病気につれてって
くれるなら
犠牲をはらう
だから
お花畑で待っていて

死にまつわる
ニュースも
平然と見てとれる

人と抱き合って
何かが
目覚めた事なんて
なかったと思う
つめたい血の出身者

2003/04/30 (Wed)

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