詩人:放射能] | [投票][編集] |
死の淵
虫の息
よく生きてきた
今はもう
この身体に力はない
貧血
脱力
吐き気
動悸
入院はしたくない
醜く朽ち果てるか
誰も訪れぬ部屋の隅で
何が苦痛を
和らげてくれるか
考えていた
もう歩くのも
手を動かすのさえ
きついと言って
信じてくれるか?
あぁ
誰にも
信用されてなかったか
不老不死
不死身
夢は夢
遊び惚けている
仕事している
健康を見せびらかしてやがるのか?
あぁ
憎しみだけが
充実してゆく
「今まで生きて
これたやないか!
もうええやろ?
人の生き死にを
勝ち負けにする方が 間違ってるんや」
復讐と目眩
殺される夢だった
タチの悪さは
己をもふざけさせ
飲酒運転状態で
真剣でないまま
死を目前に控えていた