詩人:放射能] | [投票][編集] |
湾岸戦争の砲撃を観て
きれいだと
微笑んだ母の中で
衝撃映像を
娯楽映画と同じに
してほしくない声は
産声にかき消された
思えば少年時代
貧しさに手をひかれて
万引きで親から
関心を盗もうとした
こんな
生まれ付きの犯罪者に
誰がした?
気づいたけれど
気づかないフリをする
そんな技術を
身に付けていく
備えたのは
後向きな行為
誇れない事の達人
寒いと言えば
あたためてくれる
そんな存在が
感じられないでいる
世間に顔向けできない
行為を次から次へと
大きな声では
言えそうもない身分
黒い革ジャンに
先の尖ったブーツが
見た目以上に
異常を訴えてるから
近づく人は去っていく
回れ右!回れ右!
口に出さない号令に
忠実な人達を恨んだ
湾岸戦争の砲撃を観て
きれいだと
微笑んだ母の中で
衝撃映像を
娯楽映画と同じに
してほしくない声は
産声にかき消された
産声にかき消された
産声にかき消された