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放射能]の部屋


[5] 中学生日記
詩人:放射能] [投票][編集]

蛇にBB弾を
何十発も射ちこみ
死ぬまで
じっと観察していた
中学生時代
思い出は桃色
華やかな空気を纏い
蝶のように飛び回り
ヒラヒラと
浮かれていた
恋愛だの
勉強だのでは
味わえない
甘酸っぱい
極上のワインを片手に
左手でネコの首を
撫でるように
絞めていた
懐かしき花の過去
眠っていた
放射能の
目覚めだった
変貌を遂げ
生まれ変わりを
象徴として
舞い出た我の
絶大な能力を
認める者はなく
嬉々として
女の服を
むしりとるように
犯してやった
思考を
感情を
予感を
思惑を
空中を
計算を
想像を
幻想を

2003/04/25 (Fri)

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