詩人:杞柳 | [投票][編集] |
仕方が無いね
あなたは
気持ち悪いくらい
ポジティブで
あたしは
気持ち悪いくらい
ネガティブで
仕方が無いね
あなたは
病的なくらい
真っ直ぐで
あたしは
病的なくらい
歪んでて
仕方が無いね
愛してしまったものは
仕方が無いね
さよならする事は
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その言葉は
まだ血も乾かぬ
左手の瘡から
血管に潜り込み
瞬く間に
全身を巡り
あたしを侵す
らしくもない
ポジティブシンキングなんか
抱かせる
噫
此の儘
堕ちて
楽に為りたかったのに
全く厄介な細菌さ
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きらいきらいきらい
幾度も叫ぶ
きらきらきら
そう聴こえる
君の気持ちが
きらきらきら
幾度も聴こえる
哀しくとも
悲痛でも
きらきらきら
君の言葉は輝いて
幾度も聴こえる
幾度も響く
僕の哀しみに
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死にたいと言うには
大袈裟過ぎる夜
差し詰め
独りで居たくない
哀しいと叫ぶには
大袈裟過ぎる夜
差し詰め
睡眠不足の掠り傷
眠りたくない夜は
何をしますか
眠りたくない夜は
詩(ウタ)でも謳いましょうか
死にたいと言うには
大袈裟過ぎる夜
差し詰め
生きて居たく無い
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
黒い薔薇は儚くて
儚き故に美しく
虚勢に模したその棘は
愚かさ故に愛しくて
魅了されては
狂うのです
人生と云う名
下らぬ比喩を
用いて穢してしまうのです
黒い薔薇は儚くて
儚き故に罪深く
あたしは見事に狂うのです
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ごめんなさい本当は
恐くてたまらない
ごめんなさい本当は
何一つ変わっていない
嘘の数は
生きた日数
虚勢の度合いは
堕落の比率
ごめんなさい本当は
今も自分が愛せない
ごめんなさい本当は
未だ死にたいと言えてしまう
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君は煙草の様な人
百害あって一利無し
そんな男
君は煙草の様な人
苦くて不味い
そんな男
仕事帰り
深夜の中心
顔をしかめて
煙を吐いた
君は煙草の様な人
辞めたいに辞めらんない
そんな男
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探しに行こう
黒い向日葵
必死で描き殴った
曲線の集積
上手く生きれば
生きる程
薄れ行く感覚ならば
病んだ儘でも
良いのかしら
下手に生きれば
生きる程
離れ行く感情ならば
健全な方が
良いのかしら
探しに行こう
黒い向日葵
錯綜を続ける
曲線の集積
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
夢は非道く汚れてしまった
何故って掴んだこの掌が
恐ろしく
泥まみれだったからさ
綺麗な掌下さい
誰にも
何にも
泥つける事無く
安心して抱ける
綺麗な掌下さい