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杞柳の部屋


[132] 優しい細菌
詩人:杞柳 [投票][編集]

その言葉は
まだ血も乾かぬ
左手の瘡から
血管に潜り込み
瞬く間に
全身を巡り
あたしを侵す

らしくもない
ポジティブシンキングなんか
抱かせる


此の儘
堕ちて
楽に為りたかったのに

全く厄介な細菌さ



2005/12/01 (Thu)

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