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杞柳の部屋


[27] 淵の無い夜と
詩人:杞柳 [投票][編集]


幼き人赤子を抱いて
茫然と立ち尽くす

淵の無い絶壁




轟轟と
うねり逆巻く
耳鳴りは
奇跡的に
生命(イノチ)を吐き


煌煌と
唸り叫ぶは
空耳か
至極普通に
生命(イノチ)を奪い




愛しき人赤子を抱いて
哀しくも歩み出す



嗚呼

心にも淵無しの黒


2004/10/27 (Wed)

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