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杞柳の部屋


[99] 白色
詩人:杞柳 [投票][編集]

月が欠けるより
闇が満ちる
盛りを過ぎた
白菊の死臭


好きだと唄わせて
罪だと疑わせて

酸性雨に濡れた
褐色の髪を
呆れるくらい
優しく撫でる
物好きめ


好きだと唄わせて
不利だと促して

両耳に揺れる
銀細工を
怖いくらい
律儀に外す
せっかちめ


ほら
作り物の明日が
音を立てて嗤ってる

2005/03/29 (Tue)

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