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Wの部屋


[1] 後ろ手
詩人: [投票][編集]

おかえり

ぼくは猫の尻尾を掴む
君は猫じゃらしを弄ぶ

君が吐いた言葉全てを
嘘だとは言わないよ
そこに本当もあったのだろう
ただ、それはそれは何て取るに足らなくて
情けないんだろうね

走る振りをしたって
全て御見通し
まだ戯れていたいんだよね

そんな顔をしてくれるな
落下の刻
ぼくが手を広げて
待っている
君は安心して、ぼくの存在を黙認すればいい
それだけだよ


ぼくは猫の尻尾を掴む
君は猫じゃらしをなくした

もう戻って来れば
ぼくは嬉しい
おかえり

2007/01/21 (Sun)

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