詩人:梨華 | [投票][編集] |
愛しい 雪溶け 手のひらには 水
霜焼け吐息 俯いた時 瞳には睫
銀に染まる世界に 唯 見とれていた
僕は そんな君に 恋い焦がれ 雪よ
暫くは 溶けないでおくれ、と
さり気なく 手を繋ぎ 小さく思った
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瞼の上に そっと落とす 最初で最後の…
色素を失った肌は それは それは 白く
爛れるのは あまりにも 勿体なく思い
静かな海岸へ 埋葬 しました。
几帳面尚かつA型な僕は うつつ、鬱。
離れられない 想い日 は 思い出 で
いくら願い星を追えとも 君は還らない
真夏の夜 波の音がやけに 五月蝿く。
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束縛された体は真四角の部屋に放置
痛く 痛く 愛してくれる貴方を弱愛
籠に飼育された鳥 生きるも死ぬも…
貴方に殺させるのなら本能
部屋の扉が開けばショータイム
白い肌には薔薇薔薇薔薇 愛の鞭
異常以上な恋愛価値観故に心地良く
痛く 痛く 一生溺れて一緒に散れ。
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可愛い君を誰にも知られたくないから
真四角の箱と満月の夜 罪を犯して。
泣き叫ぶ顔が愛しい 度々疼く身体
もっと もっと 自身を求め壊れ嘆け
いっその事 何も見えなくなれば良い
華奢な体に刻んだ 無数の傷跡
尚も輝きを失わない瞳からは歓声の粒
白に纏った紅は神秘的で 汚したくなる
泣いて 泣いて 泣いて 一生俺だけを…
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皆と同じ表現をし 皆と同じ思いを持つ
同じ空間 同じ行動 同じ思考 全て 全て
気付けばゼンマイ仕掛けの様な日々
個性さえない ありきたりな文と会話
そこに収まる自分に嫌気。
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紫陽花 彩鮮やかに 涙を誘う
梅雨と共に 流るるトキ 静寂。
封を閉じたまま 散らばった恋文
なかなか云えない気持ちに 心癒えず
何時しか 空には七色
気温は上がり 紫陽花は姿を隠した
未だ 増えるだけの 封筒 見苦しく
梅雨明けと共に 胸の奥へ
※不倫関係 妻には叶わぬ恋でして。