詩人:真姫‐マサキ‐ | [投票][編集] |
ミンミンと
蝉が鳴いている
緑色の木々
生い茂り
花咲きは
ピークを迎えた
何気ない日常
何気ない自分
夏と云う季節は
盛りを見せ
そして
終わりを告げようとしている
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何故こんなに
苦しいのでしょう
何故こんなに
悲しいのでしょう
僕の心を締め付ける憂鬱を
どうか溶かして
錯乱する意識の中で
貴方の事を想い耽る
いとおしくて仕方ない
リアルじゃなくていい
ただ、フィルム越しに写る
貴方が見れれば
僕は充分幸せだから…
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切な過ぎる季節は
二人を包んで
軟かな風に導かれ
そっと動き出す
儚き夢に陶酔し
光を照らし合わせながら
夜空を舞う蛍
その一方で
出会ったばかりの二人が
愛を求め
身体を繋ぎ合わせる
一夜限りの夢に
互い唇を添えながら
朝まで交わす
二度と同じ夜は
来ないけれど
糸を引くように
もつれてはほどけ
弾けた蛍は
幻想の世界へと
その身を委ねる
一度きりの夜を
過ごした二人は
また違う愛を求めて
別れを告げる
そして二つの蛍は
光を照らしながら
儚き空へと消えていく…
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一つの蟲が命を宿し
やがて孵化し
羽を羽ばたかせる
例えそれが
僅かな命だとしても…
限られた運命(さだめ)の中で
ひたすら生き
夜空を自由に舞い
命尽きるまで
翔び続ける
力尽きた蟲は
また生まれ変わる事を信じ
天(そら)へ還る
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涙溢れた
水色の朝
朝陽が昇り照らして
泣き明かしてた
僕の心も照らしていたよ
昨日の事を
忘れたかのように
始まる一日
駆け足で行き急ぐ
人々の流れに翻弄されながら
今日を過ごす
その繰り返し
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名残惜しむ君がいて
別れが来るのが
嫌で仕方がない僕がいる
まだ雪が降り頻る季節
春はもう
すぐそこまで来ている筈なのに…
君と出逢って
付き合い始めた時
顔をよく見つめられなくて
互い照れ笑いしてたよね?
あの頃を思い出す度
懐かしさが蘇る
それなのに…
別々の道を進む事が決まって
互いにもどかしくなって…
「離れたくない」
君のその言葉が
僕の胸を締め付ける
でも
もう後戻り出来ないんだよ?
僕だって辛いんだよ?
どんなに君が
上目使いで訴えても
別れの時は
刻一刻と近付いてる
その瞬間を止めるかのように
君を思いっきり
抱き締めた
これが最後の
精一杯のカタチ
もう、振り返らない…
もう…
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頑なに拒む体は何時しか
貴方をも拒み始めていた
白く残る闇の景色は
とても冷たい
二人の糸は千切れてしまって
もう…二度と…繋がれない
指にはめていた指輪も
泣きじゃくりながら
外しだして
言葉を詰まらせる貴方
私の瞳にはもう…
映らない
記憶(ゆめ)の中に
残された面影は
やがて朽ち果ててく…
その全ても胸の奥で
高鳴ってた感情も
やがて倦怠へと
変わってしまった
今、映るのは
舞散る雪と冷たい夜空(そら)
そして滲んだ涙が…
止まらない
降り積もる雪の中に
埋もれゆく二人は
もう二度と…
交わす事はない…
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貴方が傍に居る度
ドキドキして
貴方が抱き締めてくる度
息が出来ないくらい
胸の鼓動が高ぶり始める
「もう、どうにでもして…」
互いに唇を重ね合い
確かめあった夜
あの時の温もりを思い出す
貴方に逢いたくなって
溢れそうなくらいに
抱き締めて欲しくて…
もう、貴方しか考えられない
もう、貴方しか…