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矢井 結緒の部屋


[103] 業火浴びて
詩人:矢井 結緒 [投票][得票][編集]

生きながら
業火を浴びて

鎮める術なく
更に深まる闇に病み

鬱ろな瞳に
何を映して空蝉の果て

作曲家から聴力を奪い
歌い手から声を剥ぎ取り
絵描きに盲目を科す

すべての事に
意味などない

無重力で
宇宙に遊び泳いでも
自分で科した罪と罰
喜んで服役する覚悟

いずれ失う視力なら
姿見えないおまえなど
いないも同然
信ぜず存ぜぬ関知せぬ

2009/09/19 (Sat)

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