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矢井 結緒の部屋


[50] お財布ぱんぱん
詩人:矢井 結緒 [投票][得票][編集]


自販機も人も苦手で
冬でもかいてる手汗

いつも
緊張してるから
自販機の缶ジュース
とり忘れたり
コンビニのレジに
買った物を
置いたまま外に出たり

他人との
当たり前のやり取りの中
返却された想いたちが
未処理のまま
わたしの中で
膨らんでゆく

たとえば
この5円玉1枚と
1円玉3枚は
何の余りだろう

親切にしたりされたり
責めたり許してみたり

お釣りみたいに
日々に貯まってく感情が
頭の中で使いきれない程
重たく沈んで
記憶がぱんぱん

2009/06/23 (Tue)

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