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山鳩の部屋


[10] 夏に巡り会い夏に別れてゆく
詩人:山鳩 [投票][編集]

夏に巡り会い夏に別れてゆく
いつも傍にいてくれた君

君の匂い そのほほえみ
いつしかうすれて忘れゆく

やさしく語る君の声
そよぐ風にのせて

私のこころに沁みてゆく
夏は通り過ぎやがて秋

季節は巡り知らぬ間に
白い冬を迎えやがて花の香り

君と過ごした幾つかの季節
そして君が去ったこの夏

君が残してくれてもの
君が教えてくれたもの

この手にあるのは
すべて君からのもの

嘘のない君の愛に
ひとときの倖せさえ与えられず

私は返す言葉もなく
ただ心のなかでつぶやくだけ

2006/07/16 (Sun)

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