ホーム > 詩人の部屋 > 山鳩の部屋 > 時の波

山鳩の部屋


[24] 時の波
詩人:山鳩 [投票][編集]

諦めかけていた私の前に

忘れかけていた君の姿

永い傷心の日々が

波打ち際の砂のように

遠い記憶を薄れさていた

懐かしい君の声君の匂い

偶然の再会に

再びこころがさざめく



振り返り

さよならの手を振る

君のその薬指には

まばゆく煌く倖せのリング


大いなる時の波は

寄せては返し

不思議なほどに私を

従容のこころに浸らせる

2006/08/10 (Thu)

前頁] [山鳩の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -