ホーム > 詩人の部屋 > 山鳩の部屋 > 語る詩's:秋になったら

山鳩の部屋


[37] 語る詩's:秋になったら
詩人:山鳩 [投票][得票][編集]

たぶん君はここに来ない

もう来ない

風がやんでも

風がシャツの袖口をすり抜けていっても

想い出を秋の空にうかべながら

流れる雲を見上げながら

あの歌を口ずさむ

「まるで 秋をむかえた少女のように

とおい空を見つめてるひとよ・・」

季節はこんなに動いているのに

閉ざされたメッセージは

もう受け取ることはできない

夏が過ぎて

秋になったら

この街を後にして

遠く旅立つ

そのほほえみや優しさを忘れるために

たぶん君はここに来ない

もう来ない

2007/09/27 (Thu)

前頁] [山鳩の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -