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やまーのふの部屋  〜 新着順表示 〜


[4] 演技者
詩人:やまーのふ [投票][編集]

内心、俺は非常に焦っていた。内臓が煮えくり返りそうだった。いつもと同じ、何事もなくただひたすらにへらへらと笑顔で道化を演じ続けた。

誰にも、
誰にも絶対にばれない自信があったから。絶対にわかりっこない。誰も気付くはずない…そう、思っていた。

でも実際は違った。
一人だけ、
たった一人だけ、
愚かな道化を演じる、本当の俺に気付きやがった。

何故?

台本通り、完璧のはずなのに。

何故?

俺は何一つミスをおかしたつもりはない。

何故?

【それ】がいけなかった。

答えはいたってシンプル。

おなじ『演技者』だったって事だ。

2009/01/08 (Thu)

[3] 
詩人:やまーのふ [投票][編集]

それは呪縛。
歪に巻き付けられた黒い鎖の束。
幾つにも刻まれた痕。
365日24時間一分一秒と忘れることのできない、深淵。

望みもしない地獄。
まるで、希望などある事すら不快に感じるほどの、地獄。

我よ、愚かであれ。
汝よ、愚かであれ。
世界よ、愚かであれ。
そして、

音もなく、
滑稽で、
無残に、
容赦なく、
無慈悲に、
ただひたすら、

壊れ続ければいい。

2009/01/08 (Thu)

[2] 救≒掬
詩人:やまーのふ [投票][編集]

この世はひどく冷たくて。
死ぬにはちょうどいい場所が腐るほどにあって。
どいつもこいつも同じ様だ。
被害者面して、吐き気がする。

誰もが助けてくれると信じてる。
誰もが救われると信じている。

…だから掬われるんだ。

2009/01/08 (Thu)

[1] 折れる音
詩人:やまーのふ [投票][編集]

―ベキッ…―

心が、
折れる音を聞いた。

やまない不安、悲しみ、恐怖、怒り…あらゆる重圧に耐えきれなくなった心の末期。

僕の中に焼付いた【それ】は、壊れたレコード盤のように何度もリピートされ、さらに僕を不快にさせる。

駄目だ。

抜け出せない、久遠に想える悪夢の連鎖。

ああ。
人生よ、出来ることなら終わってくれ。

もうこの音は、
聞きたくない。

2009/01/08 (Thu)

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