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やまーのふの部屋


[4] 演技者
詩人:やまーのふ [投票][編集]

内心、俺は非常に焦っていた。内臓が煮えくり返りそうだった。いつもと同じ、何事もなくただひたすらにへらへらと笑顔で道化を演じ続けた。

誰にも、
誰にも絶対にばれない自信があったから。絶対にわかりっこない。誰も気付くはずない…そう、思っていた。

でも実際は違った。
一人だけ、
たった一人だけ、
愚かな道化を演じる、本当の俺に気付きやがった。

何故?

台本通り、完璧のはずなのに。

何故?

俺は何一つミスをおかしたつもりはない。

何故?

【それ】がいけなかった。

答えはいたってシンプル。

おなじ『演技者』だったって事だ。

2009/01/08 (Thu)

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