ホーム > 詩人の部屋 > のんの部屋 > 人体模型

のんの部屋


[113] 人体模型
詩人:のん [投票][編集]

知らずにいたんだ
ただ時を重ねてくだけで
生きていけると思ってた

生きづらいのは自分のせいだと
自分を責め立てた

どこへいってもそれが個性だと思ってた
居場所を作るのが下手で

どこが安心できるかなんて
探してない

居づらさなんて考えもしなかった

ただ誰かのためになれれば正義だと
ただ生きてることが親孝行だと
そう思ってた

気づいたら器になにも入ってなかった
キャンディーも唐辛子も塩も何もなかった

どこに行ったのか

また初めから集めよと神様がくれた贈り物かな

違う。面倒臭がりだから僕が捨てたんだ



2016/02/19 (Fri)

前頁] [のんの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -