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ヨシコの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 
詩人:ヨシコ [投票][編集]

詩を書くことって、写真を撮るのと、同じだと思う。

感じたものを感じたままに写しとる写真。
感じたものを感じたままに書き出す詩。

どちらも、心の叫びであることはかわりはない。


私はあまり器用じゃないからこんな風にしか叫べない。

私はここで笑ってるよ。
私はここで泣いてるよ。
私はここで叫んでるよ。
私はここで生きてるんだよ。


誰か、認めて。
私は不器用だけど、ありのまま、存在しているということを、どうか受け入れて。

そうすれば、きっと私は満たされる。
そう思う。

私はいつでもあなたを受け入れられるよ。
同じ哀しみをわかちあえるあなたなら。

そんなところでうずくまってないで、さぁ、手をつないでみようじゃない。

2005/01/15 (Sat)

[2] 夢が欲しい
詩人:ヨシコ [投票][編集]

眠れない夜は
いつもこうしてケータイと遊ぶ。

例えば
なんとなく自分のホームページを更新してみたり
お気に入りのサイトを見に行ってみたり
こうやって、詩を、書いてみたりする。

この胸にポッカリとあいた穴はいつも夜になると大きくなるから
それをどうにか埋めたくて
私は毎日その作業に、必死です。

こんなことで埋められるのかなんて知りません。

でも、こうしてると
いつもつきまとう哀しさからは
少しでも、逃げられる気がするんだよ。


──現実逃避。
──ケータイ依存。

普通、これは悪いこととしてとらえられるようなコトバだけど
果たしてそれがほんとに悪いことなのか。
私にはわかりません。

それが自分にとっての救いであるならば、甘えたってかまわないじゃない?


そう考える私は、やっぱり、きっと、まだ、どこか、おかしいんだろう…。

甘えるしかないのは
それは私の弱さにほかならない。

でもね
その弱さと戦う武器を私はやっばり持ってないから
この泥沼からなかなか抜け出せないんだ。

できるなら私も抜け出したいさ。





私は、夢がほしい
自分を護る武器となる
強固な夢が。

2005/01/15 (Sat)

[3] どうしようもない私は
詩人:ヨシコ [投票][編集]

自分を偽ることに疲れてしまった。

他人が言う、私は
「気が利く」
「優しい」
「真面目」
「しっかりしてる」
と、こんなもんだけど
そんなものは私じゃない。

私はいつも
「気が利く」ように
「優しい」ように
「真面目」なように
「しっかりしてる」ようにしているだけで

そこに私の価値があるのなら、それをなくしたら存在意義も無くなってしまうから…
他人が求める私の姿を演じることで、他人から褒められて、愛されて、
なんとか自分を支えてきた。

でも、そんな生き方に
何の価値があるだろう。

自分をなおざりにした人生に
幸福なんてあるのかな。

疲れてしまった。
何もかも。

笑っていても
はしゃいでいても
頭のどこかは
冷めている。

もっと奔放に生きられたらいいのに
自分に正直に生きてる人をみると
どうしようもない空しさに包まれる。
いつからこうなってしまったのだろう。

情けない。
情けないよ。

気が利いて優しくて真面目でしっかりした私なんて
欲しくない。
もういらないのに。

それなのに

それでも誰かの称賛と愛を求めてる自分がいる。

どうしようもない私は、今日も
この相反する欲求に
引き裂かれる。

2005/01/15 (Sat)

[4] いま、気付きました
詩人:ヨシコ [投票][編集]

いま、気付きました。

私はいつの間にか、こんな沖にまできてしまっていました。

自分で泳いできたのか、それとも流されてきたのか、それはわからないけれど


いま、見えるのは

音の無い広い空と
音の無い深い海。

この空と海は
残酷なまでに青く、鮮やかに煌めいて
その境界線上にいる私を
挟んでるみたいです。


そして
いま、聞こえるのは
透明な風の音と
透明な波の音。

この風と波は
恐ろしいまでに単調に、
繰り返しリズムを刻んで
その中にいる私を
溶かしてるみたいです。


おかしいな
周りには沢山の人が、笑っていたはずなのに
いつからこんなことに、なったのか

必死になって遊んでいたら
私はすっかり、ひとりになっていました。


今やっと
このことに気付きました。


しかし、今となっては
私はただ

無音の色と
無色の音に
吸い込まれていくだけなのです。

2005/01/15 (Sat)

[5] 考え続ける
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言葉ならない激しい感情が
体中に積もり溜まって
ついには
大粒の涙となって溢れだす。


左手に握っているのは小さなカッターナイフ。

体を切り裂く一歩手前で
思うのは
自らの存在意義。


父はいつだったか
自分が存在すること
それ自体が意義なのだと
言っていた。


だけど
今だにそれが
どういうことなのか
私にはわからない。




何も無い曖昧な日々の中で
得られるものは
無きに等しい。


希望の無い未来の中で
見出だせるものとは
一体何?





そんな風にしか
思えない愚かな私にも
存在の意義はあるのかどうか。




今夜もただ悶々と

考え続ける。

2005/01/15 (Sat)

[6] こんな夜
詩人:ヨシコ [投票][編集]

こんな夜

僕は一人
真っ暗な部屋で
膝を抱いて
泣くしかない


寂しくて
淋しくて
どうしようもないこの気持ちは
なんなのか

何が自分を
こんなにも苦しめているのかも
さっぱり不明

胸にあいた大きな穴からは
止め処なく真っ赤な血液が流れて流れて…


僕はそのうち死んでしまうかもしれないです

一晩中
自分の中の温かいものが
失われているのに
どうしようもできないから


僕はいったい
何を求め
何をそんなに痛いと感じているのか

哀しいのに
理由がわからない…
そんな自分が
ゆるせません

外は闇
内も闇
手元に時計は無いけれど
夜であることは確か

開け放たれた窓の外から聞こえてくる
激しい雨と
隣のキッチンから
微かに流れてくる冷蔵庫の唸りが
微妙な不共和音となり耳に響く

こんな夜は


僕は一人
真っ暗な部屋で
膝を抱いて
泣くしかない

2005/01/15 (Sat)

[7] サボテン
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サボテンに
花が咲いた

今まで
私の前では硬く身を丸め

頑として笑わなかったサボテンが

初めてこちらを振り向き
頬を染めた

その顔は
今までの貴方を否定しながら
しっかり肯定してて…

あまりにも嬉しかったから
私は思わず手を伸ばした

触れた指先には
チクリ小さな刺が突き刺さり
血が滲んだ

サボテン
おもいっきり抱きしめたいけれど
それもできない
このジレンマ…

2005/01/15 (Sat)

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