サボテンに花が咲いた今まで私の前では硬く身を丸め頑として笑わなかったサボテンが初めてこちらを振り向き頬を染めたその顔は今までの貴方を否定しながらしっかり肯定してて…あまりにも嬉しかったから私は思わず手を伸ばした触れた指先にはチクリ小さな刺が突き刺さり血が滲んだサボテンおもいっきり抱きしめたいけれどそれもできないこのジレンマ…
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