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優心の部屋


[8] 輝きの遺書
詩人:優心 [投票][編集]

君が遠ざかってゆく

さっきまで私のすぐ隣に居た君

一歩一歩着実に

二人の距離を広げて

涙で滲んだ目

君がぼやけて見えなくなるから

瞬きして…

次に目をあけた時

君はもう私の前には居なかった

私はそのままそこに座って

君が居なくなったこの場所で

柔らかな雪が私の心を慰めた

薄く白く積もった雪は

私の足取りを導いてくれたよ

新しく真っ白な道筋に

私の未来が

見えた気がした

そこには君と
真っ白く空高いきれいな場所で

二人は幸せそうに笑ってた

君より少しだけ
私はそこへ先に行くね…

永遠に君だけを待っているよ

この

きれいで澄んだ場所で…

2004/09/22 (Wed)

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