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葉 彩薫の部屋


[9] 流れ星の知らせ
詩人:葉 彩薫 [投票][編集]

1月のニューヨーク
タンクトップに短パンで
ジョギングで汗を流して
シャワーを浴びて
プールサイドでは
午後の日射しを浴びて


ここは何州か
西海岸と呼ばれていたのは21世紀の話か
10メートルの防波堤が物語るものは何か


ある島国では
がらりと変わった地図になり
国土が狭ばり

島がまたひとつ
海面下へ沈んでいく…

資源が無いと嘆く首相
輸入した物質で
物を造り
それを輸出するも
他国と変わらぬ技術に製品
もはやこの国もやがて消滅へと向かう

人種がまたひとつ
消滅していく


砂漠のなかの湖
鳥や地上に生きる動物達
湖がやがて失くなることを知らない…

生態系が変化する
世界共通の動物になり
色とりどりの生き物が当たり前になる

いまでは各国
ひと月の間に四季が来る
毎週が衣替え
ならまだ良いほうだ
日替わりの四季


人々は歩く生活に戻り
車さえも使えない
武力などもはや時代遅れ
武器は必要な資源へと変わる


夜空では流れ星をよく見るようになった
またどこかの地に到着しただろう
明日はこの地にやってくるかもしれない



人々の夢が変わった

アーティスト
プロ選手
デザイナー
人気作家や詩人

それらの夢が変わった



地球を守りたい…



まだまだこの地球で生きたい…



やがて訪れる終末へ


いますべきことは何なのかと…





08' 15. JAN

2011/05/26 (Thu)

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