詩人:ジョージ三世 | [投票][得票][編集] |
あいつはいつも女のケツを追いかけては、みんなに変態あつかいされてる。
それでもあいつはなぜか人気者で、まわりにはいつも楽しそうな友達がいた。
僕はクラスで影になってる地味な一人さ。いつも一人ぼっちだったのさ。
名前を先生に間違えられる、文学青年最高さ。
ある日あいつは僕に、「いっつもなによんでるの?」って。
僕は大好きな宮沢賢治をあいつに貸して上げたのさ。
それから僕らは仲良くなって、昼飯を一緒に食うようになった。
いつの間にか二人の間に小さな友情が、芽生え始めたのさ。
下らない話で盛り上がって、下品に笑うあいつが好きなんだ。
まるで正反対の僕達だけど、根っこの部分は同じだったんだ。
だけど………
今年の夏あいつは警察に捕まって、少しの間離れ離れになった。
学校が少しつまらなくなるけれどまた一緒に昼飯食おうな。
今年の夏あの娘は初体験をして、少し女っぽくなったよ。
彼氏はイケメンの先輩で一発ぶん殴ったら、ボコボコにされて金までとられた。
お前がいなきゃだめなんだ、お前じゃなきゃダメなんだ。
僕の友達は茶髪の、煙草臭いヤンキーなのさ。