詩人:綾 | [投票][編集] |
夏色はためいて
ターコイズブルー
境界線のない空を
走り抜けたら眩しい海
微炭酸な戸惑いなんて
弾けてしまえ
綺麗すぎる思い出より
声をあげて笑いたい
南風が私をくすぐる
転げて一息ついたら
飛び込んでみようか
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澄みわたる星の夜は
君のことばかりです
きらきらと恋を揺らし
想いを満たしてくような
一人の時間が好きです
流れ星に願いを告げる
素早さを習得するよりも
君と笑いあえる話の種を
ひとつでも見つけたいと
今日を振り返っています
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肌ざわりやわらかな
服をさっとまとって
目覚めてくこの朝を
軽快に歩いてく
私を受け入れてく
自由に吹く風
気ままに去る雲
追い掛けて空中散歩
問い掛けて青空日和
背伸びして息づいて
涙して生きてきて
話して自然と笑って
また私に出会ってく
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和らぎの色合いは
体温みたいな優しい蜜柑
飴玉とけて夕焼け空
初恋みたいな味がする
伸びた影と帰ります
あなたの声が聞きたいな
風も葉も遊び疲れて
日々の営みが浮き立って
何気ない音や漂う匂いに
安堵する優暮れ間近
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潮の匂いが風と戯れて
忘れない君になってく
貝殻から零れる波音を
聴くときには君の隣で
満ちて魅かれた僕ら
想像もしてなかったけど
手を繋いで歩くっていい
結ばれてる世界は
揺らめいて綺麗だね
境界線がなくなるまで
君を独り占めしたい
そんな気持ちで
月が丸くなるのを
素直に待っている
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新緑の風を
車輪にからませて
木漏れ日の
坂道を下ってゆく
芽吹いた想いと
伸ばしかけの髪が
くすぐったいな
花唄ゆるり流れて
気持ちシャリリ前進
生まれたてって
柔らかいのね
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懐かしい風に
捲れてく日記帳
巻き戻った空気
すれ違った春と
読みかけの本と
特別な窓際の席
カーテンは優しい波
流れ込んだピアノ音
私の想いと彼の背中
送った季節が過ぎて
吹き抜けた風が捲る
真っ白なページに
書き足す毎日がある