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綾の部屋  〜 新着順表示 〜


[13] 春ばる
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素直さに絡まった
気持ちが胸を締め付けて
呼吸も上手くできなくて

解いてみたら君のこと
もっと好きになった
泣いてもよかったんだ
笑ったらよかったんだ

陽がこぼれて
蒲公英が足元に咲いた
眠くなりそうな
日溜まりは君のようだ
風が吹いたら
一面に春が広がるだろう

2006/04/18 (Tue)

[12] 空から
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解けない感情は
朝に預けて散歩した

流れたきら星は
空から逃げたのか

口にした願いは
言い切れずに
宙に浮いたんだ

ため息ついたら
表れるやるせなさ
燻る億の奧にある
あなたのこと

こんなに気持ちが
生まれたのに
抱えてばかりの恋は
太陽を忘れた空の空

2006/04/18 (Tue)

[11] 愛ことば
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飽きないくらい短くて

何度も伝えたくて

何度も聞きたくなるの

ぎゅうと詰まった気持ち

ぎゅうと抱き締めて

2006/04/17 (Mon)

[10] さくら
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再び桜の花びら
記憶の通り道は
切ない香りを連れて
私を試そうとするの

あの頃の悲しみを
振り返ったとしても
今を見つめていられる
それくらいの強さは
もてる私になりました

2006/04/16 (Sun)

[9] 花曇り
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花びらが散らかって

一つにならない言葉が

はがゆくて

2006/04/15 (Sat)

[8] 恋愛写真
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ふざけて言ったことも
忘れずに覚えているよ

その中に少しの本音が
あった時は空を見た

二人の写真はいつか
笑うためにあったのに

冬に寄り道した公園も
毛布に包まった夜も
手放せない想い出になる

君が好きだった

白い綿雲が流れてく
君は何処で何してる?

2006/04/11 (Tue)

[7] さらわれ涙
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綺麗なものは
さざ波にさらわれて
消え去ってしまう

そんな危うさは
僕を夢中にさせる

砂に書いた文字を
僕に教えてくれないか

君は笑って記憶に還る

太陽と青が眩しくて
悲しくて海が見えた

2006/04/11 (Tue)

[6] 夕方の奏
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夕立は去り雨も上がる
図書室にも陽が射して

頬杖をつきページを捲る
何度も読んだ恋愛小説

放課後を彩る音色が
音楽室から流れ聞こえる
彼が奏でるクラリネット

私は甘い夢を想像した
本を閉じた後にはきっと
私の物語が待っていると

傘は鞄にしまって
帰り道を散歩しよう

夕方の奏は
思春期の私たちを
橙色でくすぐる

私の好きな人が
だんだん遠くなっていく

ゆっくりと音は
明日に溶け込んでいく

2006/04/10 (Mon)

[5] 月日
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君が消えた帰り道
月だけが素直に
僕と共に歩いてた

鼻がツンとするほど
外気は冷たくあたる

ふと気がつくと
ポケットに残った
一握りの温もりは
優しさで滲んでた


君が映えた夕空は
月影がさらって
僕の時を夜にした

星が凛とするほど
涙顔が目に染みる

なぜ流れるの
想い出だけ残して
かつての温かみは
哀しみで滲んでく


最後に君がくれた
ありがとう
抱き締めすぎて
くしゃくしゃになって
柔らかく丸まってゆく

あの陽のように
この月のように
柔らかく丸まってゆく
僕たちは許されている

2006/04/09 (Sun)

[4] 春の雨
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27枚目に残した
泣きながら笑う君の姿

春の雨は優しく
時と流れてゆきます

交わした約束に
光を添えて
青い風に渡します

揃っていた色を脱ぎ
創って描く日々を
君とまとえたらいい

濡れた蕾が柔らかく開き
強く咲き誇れるように
君の笑顔を連れて
春の雨を拭います

2006/04/09 (Sun)
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