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綾の部屋


[44] 優しさの途中
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つないだ約束を残したまま
季節はひらりと捲れていった

あふれていた思い出は
夏の終わりのように
胸を掠める風にかわる


人気のない道の上に
明るく佇む自動販売機
君が好きだったレモンティーを
一口だけもらうのが好きだったっけな

未練でもなく
弱音でもなく
優しく交わる時間に出会っただけ
月がきれいな夜だから

ほどけた約束は
僕の知らないところで
そっとつないでくれたらいい
君の幸せは風の便りで

2008/05/06 (Tue)

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