つないだ約束を残したまま季節はひらりと捲れていったあふれていた思い出は夏の終わりのように胸を掠める風にかわる人気のない道の上に明るく佇む自動販売機君が好きだったレモンティーを一口だけもらうのが好きだったっけな未練でもなく弱音でもなく優しく交わる時間に出会っただけ月がきれいな夜だからほどけた約束は僕の知らないところでそっとつないでくれたらいい君の幸せは風の便りで
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