あの綿雲を食べたいとあなたは言ったあたしは夏の夕刻に甘い夢を見てるぎこちない距離と行き場のない片手海風が強くて伸びた髪を耳にかける見守るように月は昼も夜も空にいてくれた優しい色のシャツを着て眠れることを幸せと呼んでみたい指先でいいから近くにいたくて寝息をたてるあなたに触れた気付かれないように柔らかくそっと
[前頁] [綾の部屋] [次頁]