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綾の部屋


[82] わたゆめ
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あの綿雲を食べたいと
あなたは言った

あたしは夏の夕刻に
甘い夢を見てる

ぎこちない距離と
行き場のない片手

海風が強くて
伸びた髪を耳にかける

見守るように月は
昼も夜も空にいてくれた

優しい色のシャツを着て
眠れることを
幸せと呼んでみたい

指先でいいから
近くにいたくて

寝息をたてる
あなたに触れた

気付かれないように
柔らかくそっと

2009/08/07 (Fri)

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