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結愛の部屋


[18] ミスキャスト
詩人:結愛 [投票][編集]


もう何もかもが分からない
初めっから何も分からなかった
何も見えてこない 何かを掴む前に
心がポッキリと折れてしまった

目にしただけで頭が痛くなるような
人の多さ 声 顔
何も聴こえない部屋 誰も居ない空間
何もない天井を ただただボーっと見つめる
なんと安心する時間だろう

心の中の錆び 言い様のない底無しの怠さ
疲れ 全てを溜め息と共に吐き出す
そんな時だけ フッと気持ちが楽になる

何時だって迷子だよ
選び損なってるんでも
ただイタズラに振り回してる訳でもなく
訳も分からず ただただ迷子
どの道を行ったらいいのか 何が正解なのか
探しても見つからずに

被害に遭った側からしたら
勿論、迷惑だっただろう
振り回されに振り回されまくって
心をズタズタにしてしまっていることも
事実だと思う

きっと私は 搾取してしまっている
初めは迷子だったのに
気付けば化け物化

私の役は一体、なんだったのか
というより、私になんて役を
与えるべきでなかった 只のミス
それが一番の正解なんだと思う

私には役なんてなかった

もう何もかも選ばなければ
誰もが幸せになれるんだろうか...







2019/12/25 (Wed)

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