詩人:マル | [投票][編集] |
半分の月
夜、
いつかの空に似ていた
星が消える瞬間
僕たちは選択した
「自由になりたい」
あぁ
あの頃の僕たちは
無責任に自由だったのに
失って
失って
君も僕も失って
何か変わったり
何も変わらなかったり
ただ、時間だけ流れてく
変わってしまった僕は
もう取り戻せないんだろう
変わってしまった君は
もう取り戻せないんだろう
あの夜も
あの夜のふたりも
失って
失って
遠くなってくだけ
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いてもいなくても
社会に何の影響も与えない
いてもいなくても
あの人に何の影響も与えない
今はそれが
悲しいことなのか嬉しいことなのか
分からないんです
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情けないけどさあ
考えられないんだよ
覚悟なんて出来ないんだよ
多分
何年絶っても
何歳になっても
あんたが
死んでしまうことなんて
だったら
もっと大事にしてやれよ
って
母さん
あんたには敵いません
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寒いとくっついてきて
寂しいと鳴いて甘えて
勝手に出て行って
勝手に帰ってきて
俺のそばにきて
まあるくなって眠って
最後には
勝手にいなくなって
本当クロそっくりだったよ
黒い大きな眼も
お風呂嫌いなところも
甘えたなところも
元気に生きているなら
次の誰かに
大切にしてもらえよ
猫も彼女も
俺はもういらないから
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あぁ
泣いちゃったよ
約束ないのに来るから
勝手にくるから
最低なんて
殴られたよ
あぁ
めんどくせえな
女って
すぐ泣くし
めんどくせえな
お前だけだよ
花買ってこさせるのも
俺に機嫌とらせるのも
お前だけだよ
あぁ
惚れたモン負け
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世界の
いちばん遠いところ
端っこと端っこに
僕たちは生きていて
それでも
素敵な偶然で
僕たちは出会って
だから大丈夫だよ
僕たちは壊れない
何年、何十年離れて
世界がまるで変わっていっても
決して忘れない
決して見失はない
また出会うから
恐がらなくても良いんだよ
また会えるから
また会えるから