詩人:裕樹 | [投票][編集] |
雨に隠れてちょっと太った半月が指をさして笑うんだ
個性より普通を求めて何が悪い
個性的であることを恐れて何が悪い
目立たない普通がいいんだ
世界の平均になりたい僕を
笑わないでくれ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
あなたは幸せですか
あなたのお墓にお花が供えてありました
誰かが逢いに来たのですね
真っ白なお花はとても綺麗ですね
僕はあなたに最後に渡したお花を持ってきました
仏花じゃないけどあなたの大好きだったお花を持ってきました
このお花の香りが大好きだったあなたへ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
あなたの言葉は哀しすぎるよ
あなたの言葉で涙を流したのはこれで何回めだろう
慰める事なんてできないし
声をかけることもできないけど
見てるよ
あなたの言葉を見てる
それしか僕にはできないから
見てる
始めて僕の言葉を理解してくれた人へ
僕は元気だよ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
僕は何個の詩を捨てただろう
始めて書いた詩すら
一番大切な詩すら捨ててしまったし
もう書けない
僕は何回詩を書く事を捨てただろう
伝えたい事はあっても言葉がでてこなかったんだ
僕の宝物なのにもう出会うことのない捨てられた詩達
ごめんね
ありがとう
君達の為にも
これからもずっと
僕は僕だけの言葉を大切にするね
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
いっぱいいっぱい捨てたけど
捨てられなかった詩もある
毎日一人でお酒を飲んでは吐いて飲んでは吐いてを繰り返してた時
詩を書く事を捨てた長い長い月日で唯一書いた詩
ここに載せることも
人に見せることもないけれど
僕が一番苦しんだ時の詩
僕が友達も仕事も詩も全て捨てて逃げだす前に書いた詩
それが捨てられなかった宝物
今でもお酒に呑まれることがあるけど
もう大丈夫
大丈夫だよ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
言葉なんて必要なかった
言葉がなければ
人を殺す道具は生まれなかった
言葉がなければ
砂漠は広がらなかった
言葉がなければ
心に病みが住みつくことはなかった
言葉がなければ
僕は・・・
僕はどうなってたんだろう
今、僕がいて言葉があるんだから
僕は僕の詩を詠おう
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
牢獄の中の君が叫んで
僕に助けを呼ぶ
鍵はどこにも見つからない
あるのは湿った空気と無機質な鉄格子だけ
何時間たっただろう
君の声はもう聞こえない
遠くで誰かの叫び声がして一時も静寂は訪れない
急に不安になって振り返ると
そこには真っ白な壁があった
あぁそうか君には助けが来たんだね
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
これはミッション
君を殺す
風は言う
どうでもいい、と
地面は言う
どうするの、と
雨は言う
早く、と
君は言う
助けて、と
僕が助けてあげよう
僕が殺してあげよう
銃声は君の苦しみを吹き飛ばす
そして
一滴の涙
アンサー
君の苦しみを殺してあげよう
いつか笑って幸せだと言えるように
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
ねぇ、わかるかい
君の歌声が僕を癒すんだ
少し肌寒い夜の大合唱
ねぇ、わかるかい
優しい風のリズムが心地よくて
のらも寝ちゃったよ
案外すぐそこに幸せはあるのかもね
ねぇ、鈴虫くんわかるかい
早く君に逢いたいよ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
君と行った卒業旅行を今になって思い出す
海にはクラゲがいて
猫がいて
魚がいて
うみねこがいて
君がいた
今になって思い出すあの時の君の横顔
17才の最後は君で終わり
18才の最初は君で始まった
青春はすぐに終わったけど
今になって思い出すあの時のうみねこの鳴き声