詩人:裕樹 | [投票][編集] |
凛々しい2本角
神々しく光る黒い体
荒々しく振る舞う
その風格
僕の前に現れたのは
夏の王者
朝焼けが呼んできて
強がる僕めがけて
体当り
真っ白な体
赤く膨れ
夏の王者にひれ伏す
今日も朝焼けが
まぶしいよ
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楽しいこと見つけて
それが僕の苦痛を
紛らわす唯一の
方法なら僕は
何をすればいい?
誰か教えてよ
歴史の重さと
僕の生きる強さを
苦痛から逃げてばかりの僕は
歴史に馬鹿にされるのか
今が怖いから
楽しいことを見つけたのか
誰か教えてよ
歴史にさえ追いつけない僕に
誰か教えてよ
生きる強さを
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
せみが鳴くたびに
思い出すのは
たった一度きりの
出会い
田舎に帰っても
もう君はいない
胸に刻まれたあの頃
たった一度きりの
休みの日
君と遊んだ
あの夏
たった一度きりの
出会い
もうこの想いは
届かない
たった一度きりの
夏休み
たった一度きりの
ときめき
たった一度きりの
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夢を見た
まだ誰も見たことのない夢
幸せを掴む夢
芸術家がすべての才能を使いきった時に見る夢を見た
たった10秒の夢
だけど夢から覚めることはない
みんなのハートを鷲掴みにする夢
えっ!?どんな夢かって
それは、ただネズミが聖母マリア様の前で走り回ってただけ
ただそれだけ
別に意味なんてないんだ
ただ僕が強くなるための夢さ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
形のない
不確かな物
僕はそんな物に
おびえてる
暗闇だとか
空耳なんて
恐怖はきっと
心の闇から
生まれて
心の病みで
僕を苦しめているのだろう
本当に怖いのは
そんな僕自身なんだ
まるで僕はオバケか
この心がわからない
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
僕の中の空洞
埋められない
隙間だらけの心
だれか僕に唄って
優しい詩の火を
僕の心
冷たく凍りついて
きっとその詩
届かないけど
僕に唄って
その詩火を
優しさが恋しくて
届かない
その想い
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
誰かが言った
溜め息をすると
幸せが逃げると
だけど僕らは
溜め息をするのさ
辛い時
疲れた時
悲しい時
溜め息をするのさ
それで幸せが逃げるのか?
それは頑張ったから
それは僕らがまた大きくなるため
溜め息をするのさ
それが生きてきた証
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
あいつは今
俺より前を
走っている
スタートでつまずいた俺は
あいつに追いていかれた
気になるのさ
君の気持ち
きっと君はあいつの事が好きなんだろう
俺の気持ちと
君の気持ち
磁石を近付けたらきっとN極同士
あいつを追いこして君に近付けない
後は磁石がS極なのを祈るだけ
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
雷が降る時
空が光るだろう
僕はそれがうれしくて雨に濡れたまま
空を見るのか
あー雷よ
僕に落ちてくれ
罪悪感だらけの
この叫びが聞こえるなら
僕をもう一度
最初からやり直さしてほしい
空に光るものが
この心のように
音を奏でて
怒っているよう
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
このまま僕に夢を
みせてくれないか
強い心 弱い心
兼ね備えた
夢の中から英雄気取りの悪い奴
このまま安らかに
眠らせてくれないか
生きること 死ぬこと
悩ませる
夢の中から英雄気取りの悪い奴
このままどうかこのまま
僕の邪魔をしないでくれないか
弱い僕 死にたい僕
希望という名の
生きる強い心を
運んでくるのは
夢の中から英雄気取りの悪い奴