詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
僕は この手で
君を抱きしめたいけど
君は 僕の手には
抱かれていたくないらしくて
だから 僕は
いつも 手を伸ばせないでいる
僕は 君の温もりを
肌に感じていたいけど
君は 僕の中では
少し 冷たくなるらしくて
だから 僕は
温めようとして 凍えている
君の呼吸が わからない
僕も 息を止める
僕らの間には
何かあると 信じている
微笑みかけた 僕
微笑みかえした 君
僕らの間には
何もなかった。
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
そこから 先は
僕の 入っていけないエリアだね
いちばん 近くて
いちばん 遠ざかっている
僕たちは
ただのふたりだ
楽しませてくれるものは
他にも
山ほどあるね
けれど 今は
すべてを ふっきるために
君の大好きな
ジェットコースターに乗りにいこう
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
キミが そんなにも
あそんで欲しそうにするから
つい 僕は
約束なんてものをしちゃった
ことばのあや、って 言うのかな
でも
ちょっとは たのしみにしてるんだぜ
いっしょに あそぼーね
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
こうやって
何もせずにいる時間さえ
罪であるような気がして
この時間は 無駄ではないのか
この時間は 何かにつながっているのか
私は 何かにたどりつくのか
今 自分のしている行為は
すべて ひとところへ集まり得るのか
いつか ひとところへ集まり得るのか
そして
何かを 形づくるのか
そして
それは 何を形づくるのか
自分にとって それはなんなのか
待ちかまえるモノが 見えなくて
しばらく
迷いに迷って
今でさえ うっすらとしか
ゆらゆらと つづいている
はらはらと つづいていく
手探りの 毎日
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
僕たちなんて
僕たちの時間なんて
無限大の銀河系の 点にも満たないさ
君が 僕じゃない恋をした
君が 嘘を ついた
君が 去っていった
放物線に 先端を見る
一瞬光って
僕が、許した
先に 泣かれちゃうと 負けです
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
思いっきりいいことのあとには
思いっきり悲しい結末がやってくる
そんな
バロメーター的恋愛に
まきこまれていることに
気づいてしまった 今日
最低値にぶちあたったみたいだ
「キミがいいと思うように すればいいさ」
心にもない 決まり文句
僕は 結局
いい子にしか なれなかったよ
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
僕たちが いつも
ダイヤモンドマンション と呼んでいた
あの 遠くに見える
宝石をいっぱい 散りばめたような
闇に光り輝く 建物たちは
ある朝
同じ場所から見ると
いくつもの 古い煙突のかたまりだったと知り
僕たちは
互いに 笑った
この恋も また 同じ
永遠を信じたい
僕らの つながりの
僕らの 時間の
永遠を信じたいふたりの
永遠のテーマ