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望月 ゆきの部屋  〜 投稿順表示 〜


[87] in.Fin.ity
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

僕は この手で
君を抱きしめたいけど
君は 僕の手には
抱かれていたくないらしくて

だから 僕は
いつも 手を伸ばせないでいる

僕は 君の温もりを
肌に感じていたいけど
君は 僕の中では
少し 冷たくなるらしくて

だから 僕は
温めようとして 凍えている

君の呼吸が わからない
僕も 息を止める

僕らの間には
何かあると 信じている

微笑みかけた 僕
微笑みかえした 君


僕らの間には
   何もなかった。

2004/03/09 (Tue)

[88] こんな世の中
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

「こんな世の中」と言うけれど

どんな世の中で

ぼくは 生きているのだろうか



生きていけるのだろうか。

2004/03/09 (Tue)

[89] 失恋コースター
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

そこから 先は
僕の 入っていけないエリアだね

いちばん 近くて
いちばん 遠ざかっている

僕たちは 
ただのふたりだ

楽しませてくれるものは
他にも
山ほどあるね

けれど 今は

すべてを ふっきるために
君の大好きな
ジェットコースターに乗りにいこう

2004/03/10 (Wed)

[90] 教えて
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

そんなにも あのひとは

わたしに やさしくて

わたしは これ以上

どうすれば

好きでなくなれるでしょうか

2004/03/10 (Wed)

[91] あそぼ
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

キミが そんなにも

あそんで欲しそうにするから

つい 僕は

約束なんてものをしちゃった


ことばのあや、って 言うのかな


でも 

ちょっとは たのしみにしてるんだぜ


いっしょに あそぼーね

2004/03/10 (Wed)

[92] 模索
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

こうやって
何もせずにいる時間さえ
罪であるような気がして

この時間は 無駄ではないのか
この時間は 何かにつながっているのか
私は 何かにたどりつくのか

今 自分のしている行為は
すべて ひとところへ集まり得るのか
いつか ひとところへ集まり得るのか

そして 
何かを 形づくるのか
そして
それは 何を形づくるのか
自分にとって それはなんなのか

待ちかまえるモノが 見えなくて
しばらく 
迷いに迷って
今でさえ うっすらとしか

ゆらゆらと つづいている
はらはらと つづいていく

手探りの 毎日

2004/03/10 (Wed)

[93] 昨日のふたり
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

僕たちなんて
僕たちの時間なんて
無限大の銀河系の 点にも満たないさ

君が 僕じゃない恋をした
君が 嘘を ついた
君が 去っていった

放物線に 先端を見る

一瞬光って 
僕が、許した

先に 泣かれちゃうと 負けです

2004/03/12 (Fri)

[94] 最低値
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

思いっきりいいことのあとには
思いっきり悲しい結末がやってくる

そんな 
バロメーター的恋愛に
まきこまれていることに
気づいてしまった 今日

最低値にぶちあたったみたいだ


「キミがいいと思うように すればいいさ」


心にもない 決まり文句

僕は 結局
いい子にしか なれなかったよ

2004/03/12 (Fri)

[95] ダイヤモンドマンション
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

僕たちが いつも
ダイヤモンドマンション と呼んでいた
あの 遠くに見える
宝石をいっぱい 散りばめたような
闇に光り輝く 建物たちは

ある朝
同じ場所から見ると
いくつもの 古い煙突のかたまりだったと知り
僕たちは 
互いに 笑った

この恋も また 同じ

永遠を信じたい
僕らの つながりの
僕らの 時間の

永遠を信じたいふたりの

永遠のテーマ

2004/03/12 (Fri)

[96] 喝采
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

ピンクのレモンと

すっぱい 角砂糖 には

ただ ただ 拍手をおくるよ


そして


君に サヨナラを告げた

この 僕にも

2004/03/12 (Fri)
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