ホーム > 詩人の部屋 > 望月 ゆきの部屋 > 知らない人

望月 ゆきの部屋


[118] 知らない人
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

もう ずっと前から
あきらめてはいたのに
ここまできて
まだ 忘れられないのは なぜ

あんなふうに
笑っていた あのひとが
もう まるで 知らない人

ためいきが
鳥のように 飛んでいって
今は 何処に

心ばかりの 憂鬱を抱いて
明日は どこへ行こうかな
今となっては
どこでもいい
どうでもいい

だって
さよなら と言ったんだよ
ひどいよね

もう いいんだ
もう しかたないのだから

せめて
知らない人になっても
かわらないで
かわらないでいてね

2004/03/26 (Fri)

前頁] [望月 ゆきの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -