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望月 ゆきの部屋


[120] 待ち伏せ
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

地下鉄の駅のホームにいると
いつも あなたが
階段をおりてくるような
そんな気がして
そちらばかり 見ていた

発車のベルが
いつも
この ささやかな待ち伏せに
終わりを告げる

今ではもう
あなたとは 遠く

今ではもう
地下鉄の階段をおりてくるはずもない

恋が終わった今も
これからも
この待ち伏せは 終わらないのだろう

2004/03/28 (Sun)

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