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望月 ゆきの部屋


[161] きみはそっぽを向かないで
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

きみは そっぽを向かないで
ぼくが 視線をはずすから

もうじき
わずらわしいことは 何もなくなるよ

誰かが遠ざかっていくのは
さみしいものだね

それが ぼくじゃなくても
それが きみじゃなくても
それが どんなに冷たく悲しい人であっても

すこし 大げさなウソも
今のぼくには 必需品
 
無意味な強がり
空っぽな笑い声

隙間からもれるため息だけが 真実

きみは そっぽを向かないで
ぼくが 視線をはずすから

きみは 前だけ見つめていて
ぼくは ここで方向転換
つま先を 左に45°ずらして 
きみを探さずに 歩いていくから

2004/04/18 (Sun)

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